午前四時朝日を目指して車を走らせた。この北の大地の長く険しい冬が終わる。短くて尊い春の訪れを肌に感じて私たちは少しも眠くなかった。居ても立っても居られなかった。そんな私たちの気持ちも乗せて力強くでも頼もしく進んでいく。