海岸林再生プロジェクト
一般社団法人アース・ブレークスルー

アースブレイクスルー
活動実施日
2015/4/12(日)10:30~12:30
活動場所
九十九里海岸沿いの海岸林エリア(千葉県山武市)
参加人数
一般 100人、スタッフ8人
天候
曇り

活動内容

東日本大震災の津波で被害を受けた海岸林エリアの植林をおこないました。今回は約0.2ヘクタールの土地にクロマツの苗木約2,000本を植えました。参加者はおよそ100名で、一人あたり20本程度の植える勘定になります。本プロジェクトでの植林地は平坦なうえに、植林を行う時期は3〜4月のため暑さは気にならず、作業による疲労はさほど問題にはなりません。参加者の皆さんも、途中でスタッフが休憩の呼びかけをするものの、最小限の時間だけ手を止めて、すぐに作業を再開するという雰囲気の中、午前中いっぱいで作業を終えることができました。
iamge
(上段左)植えられたクロマツの苗木。海岸林は防風の目的もあるため樹木同士を接近させるべく苗苗木同士の間隔も狭くなります。
(上段中)前日までの雨上がりで土は柔らかく、スコップで簡単に掘り起こすことができました。
(上段右)植林して4年目を迎えたクロマツ。すでに大人の背丈ほどに伸びたものもあります。
(下段左)植えた後も、倒れた苗木がないか、植え忘れがないか、目印の棒がきちんと刺さっているかをチェックします。
(下段中)柵で覆われた植林地。風のほか動物からも苗木を守ります。

参加者からの感想・コメント

「植林地のまわりを囲う柵は、風を避ける目的だけではなく、イノシシや野ウサギ、ハクビシンなどの動物が苗木を荒らさないためだと知りました。畑だけでなく植林地でも動物対策が大切とはまったく気がつきませんでした」
(20代 女性)
「植えた苗木のすぐ脇に、根の深い雑草があったので、大人3人がかりで何とか引き抜きました。スコップを地面に刺してテコの原理で力を入れたら・・スコップの棒が真二つに折れてしまいました。ごめんなさい・・。夏の下草刈りの時には、こんな雑草との闘いなんだと実感しました」
(40代 男性)

主催者のコメント

本プロジェクトでの植林も4年目を迎え、開始当初に植えたクロマツなどは9割以上の生育率を見せています。クロマツは海沿いの塩分を含んだ強風など厳しい環境下でも育つとの定評を裏付ける結果を示しています。東日本大震災の被災地における海岸林再生の取り組みでは、広葉樹の苗木を植える事例も散見されますが、現状での生育率はクロマツに比べると振るわないとの報告も聞かれます。本プロジェクトでは今後もクロマツを中心に、海岸林の再生をすすめていきます。また、4年目を迎えて植林面積も広範になってきたため、夏の下草刈りに必要な労力を相当に大きくなっています。一人でも多くの方のご参加を求めていきたいと思います。

スケジュール

9:00 現地に集合
9:10 オリエンテーション
9:20 植林した場所の下草刈り作業
12:00 作業終了

TOP >>